こんにちは。なかあつです。
今回はNothingから発売された「Headphone(1)」を購入しましたので開封&使用してのレビューをしていきます。
Nothing社はイギリス発のテクノロジーブランドの会社で、スマートフォンのNothing PhoneシリーズやワイヤレスイヤホンのNothing earシリーズ等の商品をリリースしています。
同社の製品はデザインに特にこだわっており、メインブランドの製品では透明なプラスチックを用いたテクノロジーを感じる個性的なデザインがベースとなっています。(廉価ブランドのCMFではマットなプラスチックで差別化されてます)
またスペックもハイエンドまではいかないがかなり高い品質をキープしており、値段に対してのコスパがよくどの商品もユーザーが求めるちょうど良さにマッチしている印象があります。
CEOが「私たちはもう一度テクロノジーにワクワクできるような世界を作りたいのです」をテーマとしていて、それを体現するような製品が続々とリリースされています。
このNothing社が、同社初のオーバーヘッド型ヘッドフォンとして発表、発売したのがNothing Headphone(1)です。Nothing earシリーズでオーディオ周りのブランドとして浸透している印象でしたが、この度満を辞してヘッドフォンにも手を出してきたということで期待をこめて購入しました。
2025/07/31 現在日本ではまだ発売されていません。今回はグローバル版を購入してのレビューになります。近いうちにアナウンスがありそうな雰囲気はしているのでComing soonです2025/08/20 日本で発売決定しました!8/27に発売開始で予約が始まっています。
Nothing Headphone (1) は、透明感あるスタイル × KEFチューニング × ハイブリッドANC × 物理操作の快適さ を備えたオーバーイヤー型ヘッドホンです。
Nothing製品特有の透明プラスチックで先進的ながらどこか懐かしさを感じるデザインを持ちつつ、イギリスのオーディオブランドKEFとの共同設計で音響周りを設計しているオーディオとしてもこだわっているアイテムになっています。
価格は39800円で、カラーはホワイトとブラックの2色が展開されています。
それでは早速商品を見ていきます。
外箱。商品が大胆にクローズアップされたデザインで、パッケージデザインの時点でワクワクします。
内箱。エンボス加工でヘッドフォンのデザインがされていてこだわりを感じます。
内箱を開けると本体が入ったケースとUSB-Cケーブル、3.5mmジャックケーブル、説明書。
USBは充電のほかオーディオ接続にも対応しています。3.5mmジャックにも対応しているのでスマホ等とのワイヤレス接続のみならず幅広いシーンで使うことができます。
ケースを開けるとNothing Headphone本体が。箱開封からケーブルやケースまでのデザイン情報量がとてもシンプルだったのもあり、デザイン密度が高く存在感の強いアイテムがでてきたことで開封してのワクワク感がとてもあります。たのしい。
ケース上蓋の内側にはポケットがあり、ケーブル等をいれることができます。剛性がありつつ軽い発泡素材らしい素材で、キャリングケースとして使いやすそうです。
それでは本体を見ていきます。今回はホワイトを購入しました。Nothing製品を買うのが初めてだったのもあり、かわいいホワイトにしました。
ホワイトといいつつハウジング部はシルバーだったりアーム部は薄いグレーとホワイトがそれぞれ使われていたりと、単一色でなく複雑なカラーリングになっています。ホワイトだとクッション部のブラックもいいアクセントになっています。
クッション部はもちもちとしつつしっかり形が保たれていて、SONYのWH-1000XM5系の素材を気持ち固くしたような具合でした。
長時間利用しても痛くなることはなさそうです。
アーム部分とはコの字のケーブルステーで接続されており、アーム側で左右に回転できます。内側に折り込むことはできません。
左右それぞれMAXまで回転させてみました。収納時の平状態から、使用時の少し余裕を持った展開状態にできます。頭の形に合わせた形で安定するので装着感は良いです。
アームは左右それぞれ展開可能で、一番縮めた状態と展開した状態になります。クリック感はなく少し重めのシームレスなスライドになっています。決まった間隔で設定するわけではないので、自分の頭のサイズちょうどに合わせることができるのが良いです。
操作インターフェイスは全て右側のユニットにまとまっています。何かしら操作をする際に左右どちらを操作するのか気にする必要がなくて良いユーザービリティです。
右ユニット内側にBluetoothペアリングボタンがあります。普段触らない位置にあり誤操作の機会が少なく、電源ボタンと一緒になっておらず独立したボタンになっているため見るだけで操作がわかるのがGoodです。
ユニット下部に3.5mmジャック、USB-C、インジケーターランプ、電源スイッチがあります。
電源スイッチはスライドスイッチでシンプルにON,OFFの切り替えです。長押しでの起動など状態が分かりづらいアクションをしなくて良いのがとてもうれしいです。
右ユニット左側(装着した時の背面側)にメイン操作ボタンとなるローラーボタンとパドルボタンがあります。
ローラーボタンは押し込みと左右に回転ができるボタンとなっており、単押しで再生・停止、長押しでANC・外音取り込みの切り替えができます。左右回転で音量の上げ下げができ、これが適度な重さのあるローラーで触っていて面白いです。
パドルボタンは左右それぞれに押す(倒す?)ボタンになっています。単押しで曲戻し・送り(電話時は電話に出る・着信拒否)、長押しで巻き戻し・早送りができます。このボタンがカセットテープの時代のような物理感を感じるボタンとなっていて、このアイテムのクラシカルな印象を強くしています。
外側にはスマートアシスタント呼び出しのボタンがついています。iOSだとSiriが起動できました。
右ユニットは赤色のアクセントカラーが付いているので、外側から左右を見分けることができます。
※ iPhone16 ProとBluetooth接続しての感想になります。
トータルの感想としてはモニター系に近いような、強く低音や高音が強調されていることはなくバランスよく解像感のあるサウンドだなと感じました。
精密で自然なサウンドという印象があり、解像感の低いデバイスだと潰れてしまうような音もきちんと鳴らしており思っていたよりもかなり良かったです。
後述するアプリ上から低音ブースト等もできるため、自分の好みの音に寄せやすいのも良いです。もとがモニター系なこともあり好みの音に染めやすいような印象です。
iOSとのAAC接続でのみ確認したため、LDACやUSB-C接続でのハイレゾロスレスでの音も聞いてみようと思います。
アクティブノイズキャンセリング機能も最大42dbまで遮音でき、必要十分なノイズ除去性能だと感じます。外音取り込みもきちんと聞こえており普段使いで不満はなさそうです。
NothingからスマホアプリのNothing Xがリリースされており、Nothing Headphone(1)の詳細な設定をこのアプリ経由で行えます。
ペアリングしてアプリを起動して接続するとチュートリアルがでてきました。親切。
ノイズキャンセリングは低・中・高・アダプティブと4段階の中から選ぶことができカスタマイズ性が高いです。
空間オーディオの設定や、ベースエンハンス(低音ブースト)、イコライザーなど多くの設定ができます。
ベースエンハンスも5段階で強度を設定できます。よくある低音ブーストだと音がこもりがちですが、きちんと質量感のある低音がでてくるのでかなり良かったです。
イコライザーは簡易と詳細設定がそれぞれあり、簡易だとデフォルトであるバランス、低音強調、高音強調、音声強調を選べます。
カスタムだと画像のように細かく設定できます。ただ簡易設定のチューニングがかなり優秀で正直これらを必要に応じて切り替えてあげるだけで聴きたい音に調整することができます。
デバイス設定では、いわゆるゲームモードの低レイテンシーモードやヘッドフォンの着脱で再生の開始・停止を自動で行うオーバーイヤー測定のON, OFFが設定できます。
デバイスとしては個性的なNothingブランドのデザイン、高いユーザービリティのインターフェイスを備えているガジェットとして満足度の高いヘッドホンでした。
オーディオ性能もよく、アプリでのさらなる調整も可能であるなどより自分に合う音にできる点が音を聞くデバイスとしてプラスに感じました。
ワイヤレス・有線問わず利用できるため、幅広い場面で使える拡張性もありお値段以上に活躍してくれそうなのでこれからどんどん使い倒して行こうと思います。
ホワイトのシリコンカバー。全体を白くできておもしろそうだけど感触が変わっちゃうのが悩み
保護フィルムを出しているミヤビックスから出ている本体と角のフィルムセット。フィルムでカバーされている角の箇所が倒した状態だと当たってしまうので、気になる人はこれを貼った方が良いです。自分は買いました。